お知らせ
お待ちの方!!ーーーー大変長らくお待たせしてしまいました!
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〜 大佛次郎原作の‘幕末もの’TVシリーズ『天皇の世紀』ビデオ全6巻(全13話) 〜
ようやく・・・やっとこさ・・・・見終わりましたので、
お待たせの、レンタル開始です!
いやこれもうほんとえっらい目に遭いましたんで、
みなさんにも「6巻セット一挙レンタル」でおすそ分けです。
というわけで、
ご覧になる前に皆さんの気分が変に盛り上がり過ぎないように、ちょっとご紹介を。
なお、全編を通してナレーションは滝沢修です。
音楽は武満徹!ですが同じフレーズばっかりかかってたような・・・・
※ 各話50分弱です
第1話(演出
山本薩夫)
やはり幕末のスタートはここから、ということで、ペリーさん(有名人)の来航から始まりです。
いやその前に大佛次郎が御所散歩してますが・・・。ご本人特別出演!
・・・単に日課のお散歩コースだったのかもしれません。
さてペリーさんら来はって大困りの幕府のお偉いさんの田村高廣や対策を練らはる木村功よりも
アメリカ艦隊に乗り込んで向こうのお偉方と陽気にお酒を飲んでるのが、
奉行所与力の草薙幸二郎、おかわりまでしちゃう藤岡重慶。
これでニッポンの夜明けは大丈夫なのでしょうか?ちょっと心配です。
第2話(下村堯二)
黒船騒動はまだ続いてます。
原田芳雄がアメリカへの密航を企てます。
原田芳雄はいつ何をやっても、常に、原田芳雄です。ここでは、吉田松陰です。が、原田芳雄です。
ドラマ部分に突如撮影風景が入ったりして、キアロスタミか!と思っちゃいますが、
なら最初っからキアロスタミに監督頼んでください。石堂淑朗の脚本なんですが。
ゲストスターは佐野周二です!
第3話(
高橋繁男)
これからの時代は近代戦や!と長崎で中村翫右衛門が大砲バンバンバンバン撃ってみせます。
それに伊藤雄之助がネチネチネチネチ嫌がらせします。
さらに伊藤雄之助がネチネチネチネチ嫌がらせします。
そして伊藤雄之助が、ネチネチネチネチ・・・・
第4話&第5話(
今井正)
井伊直弼の時代です。安政の大獄とか桜田門外の変とかです。
「
侍」のようなスペクタクルを期待してはいけません。かといって「
花の生涯」のようにもなりませんが。
将軍の跡目争いに開国か攘夷かなんやかやで朝廷とか水戸(三島雅夫!)とかドロドロしちゃってます。
井伊側で天知茂が暗躍します。それに対する正義ぽい田村正和ですが(あと、田村亮はどこに?)、
冒頭、下田で
ハリスを望遠鏡で覗いてます。が、当然ながらジョン・ウェインは出てきません。残念。
第6話(
高橋繁男)
咸臨丸です。太平洋横断です。でも
ひとりぼっちではありません!
中山仁の勝海舟、マコ岩松のジョン万次郎。水夫に江守徹もいたような。いや、だから、裕次郎はいません!
いないんですが、裕次郎と言えば、大佛次郎と関係も何もないですが、
幻の時代劇デビュー作の「
次郎長遊侠伝/秋葉の火祭り」がなかなか楽しかったです。
いやこれにも実は裕次郎は出ていないのですが・・・なるほど幻なわけです。
それよりも、咸臨丸(福沢諭吉も乗ってます。最近はあまり触れる機会もないですが)、
みんなずっとえらい船酔いしててもうびっしょ濡れでノタウチ回りながらずっと叫びまくってはるんで、
実のとこ、誰が誰やらよく分かりません。主役は、津川雅彦・・・のはずです。
第7話(
蔵原惟繕)
脚本は再び石堂淑朗です。
攘夷!攘夷!の伊豆肇の私塾の露口茂がなんでかもう忘れましたが田舎に帰ったら
血気盛んに突っかかってくる甥っこだったか山本亘・・・渋沢栄一やそうです。
誰にでも若い時があったんですね、という微笑ましいエピソード、ではありません。
そういえば、蜷川幸雄もチラッと・・・たぶん。
さて、ここで、まだ、半分です・・・・・
第8話(三輪彰)
さ、気を取り直して・・・。公武合体です。皇女和宮です。
伊丹十三が(和宮ではありません!岩倉具視です)いろいろコソコソにやにや画策してます。
そしてついに朝廷内で一気にスターダムに!!・・・岩倉具視の出世物語にみえてきました。
ゲストスターには、われらが東千代之介!! 姪っ子の和宮のためいつも通り健気に頑張ります。
あと、井伊さんいなくなったはずですが、天知茂がまた暗躍します。
丹波哲郎もちょっとだけ出てきますが、こちらは次回の主人公です。
第9話(
三隅研次)
冗談半分で三隅編はもしかしたらいいかも、と
ソースもエビデンスもナシに無根拠で言ってたら、ほんとに全っ然‘まし’でした。
さすがは三隅です。最近はじめて知った「
花の兄弟」もそうですが、
あまり有名やない三隅作品ほど侮れない!と今回も肝に銘じました。
さてお話は(早坂暁の脚本です)、武闘派公家方の丹波さんが薩摩と共に京都でついに決起!
・・・しようとしたらあっさり裏切られるんですけどね。そう、伏見の寺田屋騒動です。
「
軍旗はためく下に」ばりに何やもういろいろとツラい丹波さんです。
第10話(
篠田正浩)
引き続き薩摩藩です。生麦事件です。
怒らしちゃったイギリス軍との戦いを続けるかやめるかお城でガーガー議論してます。
そのセットがなんや松竹ヌーベルバーグ、というかATGの雰囲気です。あ、篠田でした。
薩摩のお殿様が佐藤慶で、大久保(利通?)が草野大悟です。
他にも、戸浦六宏とか日下武史とか米倉斉加年、出てます。
新克利もいつもと違い堂々としてはって、それはそれで違和感です。
もちろん西郷どんも出てきます(と言いつつ、前話にです)が、織本順吉で、これがまた微妙に微妙です。
第9話に引き続き早坂暁の脚本です。
第11話(下村堯二)
薩摩の次は、
長州です。奇兵隊です。高杉晋作です。原田大二郎です・・・相変わらず声、不必要にデカイです。
あ、田村亮!やっぱり出てきた、・・・と思ったら、原田大二郎ばっかりです。
あ、原田芳雄!まだ生きてた、と思ったら・・・、やっぱり原田大二郎ばっかりです。
と思ってたら、ゲストスターは香川京子!! 香川京子はいつもの香川京子で一安心です。
しかしラストのナレーションとか、ちょっと長州に冷たいです(不満はない)。
あ、
新藤兼人の脚本でした。
第12話(
佐藤純弥)
薩摩、長州、ときて、いよいよ土佐です。土佐勤王党です。坂本龍馬です。
山口崇なんですが、
龍馬はいつでも誰でもこんな感じ、って感じです。
主役は武市半平太の細川俊之です。いつ歌い始めるかと勝手にハラハラしちゃいました。
ゲストスターに志村喬!・・・お殿様ではありません。それは観世栄夫です。
第13話(
吉村公三郎)
ついに!・・・ついに!!・・・ついに!!!・・・最終話です。
感動のフィナーレとか、そんなもの期待されても困ります。
脚本は長州編に続いてまたまた
新藤兼人です。そう、吉村&新藤の黄金コンビです。
いや、そこで挫けてはいけません。何と言ってもこれがもう最後の1話です!
ラスト1話は、水戸天狗党・・・の末路ですが、もうボッロボロの行軍です。ボクらもです・・・。
峰岸徹とか皆すっかり疲れ切ってます。なぜかそこは激しく共感します・・・。
山本薩夫の「
天狗党」もこんな感じの映画だったでしょうか・・・?(思い出せ)
加藤嘉さん、いつもの加藤嘉さんですが、見てるだけで、こっちまでしんどくなってきます・・・。
それは単に、今年の京都の夏が、非常識に暑すぎるからでしょうか・・・。
で、終わり?・・・・終わりです。
大政奉還とか・・・・ありません。
天皇の世紀って・・・・大佛次郎さんに聞いてください。
が、
どうもこの大佛次郎の『天皇の世紀』(直接聞いたわけではありません。念のため)、
ここまでのドラマが「第1部」で、続いて「第2部(ドキュメンタリー)」があるようです。
ですが、ふや町にあるのはドラマ部分の「第1部」のみで(それでも全10時間半)、
「第2部」はありません(別にドキュメンタリーを差別しているからではありません。再び念のため)。
さてさて、
そんなこんなでいよいよ気分も盛り上がってきたところで、
〜〜〜 『天皇の世紀』ビデオ全6巻セット一挙レンタル開始です!〜〜〜
皆さんも、皆さんそれぞれの興味ご関心あるいはオリジナルな解釈で思う存分にお楽しみください。
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※ 追記
大佛次郎の名誉回復のために、
ふや町在庫ビデオで大佛次郎原作映画を上げときます
(「
鞍馬天狗」以外です)
水戸黄門(
荒井良平)上中下巻
逢魔の辻(
滝沢英輔)
美女桜(
大曽根辰夫)
宗方姉妹(小津安二郎)
ごろつき船(
森一生)
帰郷(大庭秀雄)
おぼろ駕籠(伊藤大輔)
乞食大将(
松田定次)
照る日くもる日(
志村敏夫)上下巻
赤穂浪士(松田定次)
風船(川島雄三)
若き日の信長(
森一生)
反逆児(伊藤大輔)
なお、この他に、
ふや町‘非’在庫ながら、あと2本、
大佛次郎原作映画を特別に付記しておきます。
どちらも、名作(邦画)です。
石田民三「花火の街」
中川信夫「夕焼け冨士」
2018/07/03